クロラス酸水を使った除菌

昨今の、衛生管理に対する意識は世界規模で高まっています。ウイルスの感染予防に有効な手段が除菌ですが、除菌剤や消毒液には様々な種類があるためどれを使用すればいいのか、種類によってどのような違いがあるのかわからないという方も多いのではないでしょうか?クロラス酸水(亜塩素酸水製剤)は人体への安全性が高く、かつ優れた除菌力を持った除菌剤として注目されている除菌剤です。この記事ではクロラス酸水の効果や特徴について、また、よく比較される次亜塩素酸水とアルコール除菌との違いについても詳しく解説していきます。

クロラス酸水(亜塩素酸水製剤)の効果と特徴

クロラス酸水(亜塩素酸水製剤)とは、亜塩素酸(HCLO2)を主な有効成分とする殺菌剤のことで、次亜塩素酸水と名前が似ているため同じものだと勘違いされてしまいがちですが、違うものです。クロラス酸水にはどのような効果や特徴があるのか、下記で詳しく解説していきます。

肌に触れても安心

クロラス酸水は内閣府食品安全委員会による厳正な審査の結果、2013年2月に日本の食品添加物:殺菌料としての指定を受けており、人体に安全かつ幅広い殺菌効果を持っています。食品安全委員会による「添加物評価書 亜塩素酸水(第2版)」によれば、有効性濃度範囲でのクロラス酸水の使用は食品に対しても殺菌効果を発揮し、食品の品質にも影響を与えないことが確認されています。日本の他にもアメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアなど世界で使用されており、優れた殺菌効果と高い安全性が国際的な評価を受けています。キッチン周りやまな板、テーブル、ゴミ箱、トイレやお風呂場などはもちろん、弱酸性で肌に触れても安心なのでお子さんが使うおもちゃの除菌などにも安心して使用することができます。

細菌類や真菌類に
高い殺菌効果を発揮

クロラス酸水は大腸菌やサルモネラ菌など、食中毒の原因となる細菌類を殺菌することが可能です。また、これまで殺菌が難しいとされてきた薬剤耐性菌(抗生物質に対して耐性を持った菌)や耐熱性菌(芽胞形成によって抵抗力が高まる菌)、さらに、カビや酵母などに対しても効果を発揮します。中でも、抗生物質が効かない薬剤耐性菌の場合、身体の中に侵入してしまうと抗生物質による治療がうまくいかず、重篤化してしまうケースがあります。亜塩素酸水であれば、このような薬剤耐性菌にも高い除菌効果を発揮します。

冬のノンエンベロープ
ウイルスにも有効

一般的なアルコール消毒が効かない一部のウイルスのことをノンエンベロープウイルスといいます。ノンエンベロープウイルスの中でも代表的なのが、冬に猛威を振るうことで知られるノロウイルスです。クロラス酸水はアルコール消毒が効きにくいノンエンベロープウイルスの除去を行うことも可能です。

除菌効果や消臭効果が
長時間持続する

一般的な除菌剤の多くは、汚れに触れると除菌力を失ってしまいます。クロラス酸水も汚れに触れると一時的に除菌力は弱まるものの、特有の反応によって除菌力が回復し、殺菌効果がゆっくりと長続きします。次亜塩素酸水ナトリウムと比較すると、同じ程度の汚れの場合、亜塩素酸水は十分な除菌力が18時間もの間、持続します。従来までの塩素酸化物系の薬剤は有機物が多く汚れた環境下を苦手としてきましたが、そのような環境下でも高い効果を発揮するのが亜塩素酸水なのです。また、除菌と同時に消臭効果も長続きするのが特徴で、24時間経ってからも効果が続き、不快なニオイが戻ってきません。

変色作用や漂白作用が弱い

従来の塩素酸化物を使用する場合、塩素ガスの発生や絨毯、カーテン、食器などに対して使用する場合の漂白や変色などが問題となっていました。クロラス酸水の場合、発生する塩素ガスも少なく、変色作用や漂白作用が極めて弱いという特徴があるため、様々な場所に使用することが可能です。

残った成分は
日光で自然分解される

殺菌効果が長続きするという特徴を持つクロラス酸水ですが、除菌後に残った成分は日光によって自然に分解されます。人にも環境にも優しい、安心して使用できる除菌剤です。

次亜塩素酸水・アルコール除菌との違い

消毒液や除菌剤としては、クロラス酸水の他にも次亜塩素酸水やアルコール除菌があります。これまで項目ではクロラス酸水の効果や特徴をご紹介しましたので、ここからは次亜塩素酸水・アルコール除菌との違いについてご紹介していきたいと思います。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水とは食塩水や塩酸や電気分解して作る水溶液のことで、殺菌作用のある次亜塩素酸が含まれています。「次亜塩素酸ナトリウム」は家庭でも使われるようなハイターのことを指します。次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは同じ殺菌成分を持っていますが、強アルカリ性である次亜塩素酸ナトリウムは刺激が強く希釈して使用する必要があるだけでなく、洗浄力や保存性を高めるために添加物が加えられているため、次亜塩素酸ナトリウムを薄めただけでは次亜塩素酸水にはなりませんので注意しましょう。一方、次亜塩素酸水は商品化されているものであればそのまま使うことができます。次亜塩素酸水は殺菌効果がゆっくり持続するクロラス酸水とは異なり、即効性のある強い殺菌効果を持ってます。汚れの酷い環境下ではなく、研究室や試験室などクリーンな環境下で高い効果を発揮します。

アルコール除菌

一番身近な消毒・除菌の方法として知られているのがアルコールによる除菌です。アルコール除菌では主にエタノールが使われますが、エタノールは濃度が高ければ高いほど消毒効果が高くなるというわけではなく、日本食品洗浄剤衛生協会の調査によれば80重量%以上になると逆に除菌力が低下してしまうということがわかっています。アルコール消毒を行う際には最適除菌濃度である70~80重量%のものを使用することが大切です。アルコール消毒はエンベロープウイルスに対しては有効ですが、ノンエンベロープウイルスに対しては効きにくい傾向があります。

クロラス酸水で
空間を除菌しよう

クロラス酸水はウイルスや細菌に対して高い殺菌効果を発揮し、さらに除菌効果が長続きするなど優れた特徴を持つ除菌剤です。それでいて弱酸性のため肌に優しく、食品添加物であるため人体にも安全なので、日常生活の様々なシーンで手軽に活用することができます。目に見えるものではないため普段は意識しにくいかもしれませんが、ウイルスや細菌は家の外にも、家の中にも、あらゆる場所に存在しています。多くの現代人が毎日使用しているであろうスマートフォンにも、たくさんのウイルスや細菌が付着していると言われています。普段から衛生意識を高めておけば、病気にかかるのを未然に防ぐことにつながります。ぜひこの機会に効果的な除菌を行ってみてはいかがでしょうか。

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